OM-D E-M5 M,zuiko14-150mm
横浜の「六道の辻通り」は関内の馬車道通りの
1本裏にあります。
以下、六道の辻、和モノ用語辞典より
六道というのは仏教用語です。有情(生あるもの)はすべて三界に生きています、すなわち、欲界、色界、無色界です。そして、そこで生き死にを繰り返します。輪廻転生ですね。とくに欲界にいる生類は業によって、6つの世界を生まれ変り死に変わることになります。その6つの世界が六道です。すなわち地獄道、餓道、畜生道、阿修羅道、人間道、天道です。三界から抜け出すのが、皆さん一度くらいは聞いたことがあるに違いない涅槃の境地ですけど、その前に六道から抜け出すのだって充分大変そうですよ、だって欲界の欲って、性欲・食欲・睡眠欲ですよ。そこからどう抜け出せと。まあ出生率の下がった日本なら性欲だけはクリア? ともあれもの凄いベシミスティックな思想です。
じゃー、辻っていうのは? 賑やかな通りや四つ角のことを指します。四つ角って交差点ね。昔から辻は魔界への入り口と称されておりました。これは西洋にもある思想です。今の整理された住宅地を歩いていたってときどき何かに出くわして驚かされることはあるものね。気持ちは分かります。
「六道の辻」で有名はのは京都の古刹「六道珍皇寺」です。門前には「六道の辻」のずばりそのものの石碑が。昔々その昔、平安京で人が死んで鳥辺野というところに遺体を納めに行くときは必ずこの前を通ったそうです。で、鳥辺野を葬送地と定めた学者にして歌人の小野篁(おのたかむら)は死んでないくせにバイトで閻魔様のヘルプをしていたという伝説があるのですが、冥界へ行くときこの寺の井戸を通って下って行ったそうです。また毎年8月におこわれる六道詣りは有名です。鐘をついて、お盆に帰ってくる祖霊をお迎えするのですが、今でも大変な賑わいだとか。
ところで、私の地元、横浜にも「六道の辻通り」があります。場所はちょうど関内・馬車道の一本裏。とんかつで有名な「勝烈庵」や、牛鍋の「荒井屋」がある通りで、いまでもいろんな飲み屋さんが立ち並んでおります。なるほど、ここもある意味で彼岸なわけですね。堅実に生きる日常から離れ、酒と宵闇が非日常の空間を作り出すという意味で。
六道の辻は現世とあの世の境目、人はそこを通ってまた生まれかわるのです。
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